何から移すか
書類を一度に全部スキャンしようとすると、すぐに疲れてしまいます。よく探すもの、なくすと再発行が難しいもの、場所を取るものから選ぶほうが現実的です。保証書、契約書の写し、医療費の領収書、子どもの学校の書類のように、数年に一度どうしても必要になる紙が代表的です。逆に、いつでも再発行できる書類や、すでに電子でも受け取っている請求書は、わざわざスキャンする必要はありません。まず箱ひとつ分と決めて最後までやってみると、自分に合うやり方とかかる時間が分かります。
たまった書類をファイルに移すときの解像度、形式、名前の付け方、原本の扱いまで順にまとめました。
書類を一度に全部スキャンしようとすると、すぐに疲れてしまいます。よく探すもの、なくすと再発行が難しいもの、場所を取るものから選ぶほうが現実的です。保証書、契約書の写し、医療費の領収書、子どもの学校の書類のように、数年に一度どうしても必要になる紙が代表的です。逆に、いつでも再発行できる書類や、すでに電子でも受け取っている請求書は、わざわざスキャンする必要はありません。まず箱ひとつ分と決めて最後までやってみると、自分に合うやり方とかかる時間が分かります。
解像度は2.54cmの長さに点をいくつ打つかを表すdpiで示します。数字が倍になると縦横がどちらも倍になるので、ファイルサイズはおよそ四倍になります。むやみに高くするより用途に合わせるほうが、保存容量と時間の節約になります。
黒い文字だけの書類はグレースケールで保存すれば、読みやすさを保ったまま容量を大きく減らせます。印鑑や色分けされた表があるならカラーにします。複数ページの書類はページごとに画像ファイルで散らばらせず、PDFひとつにまとめておくと、後で順番が入れ替わりません。写真はJPGやPNGのような画像形式のほうが扱いやすいでしょう。スキャンソフトの圧縮率を上げすぎると文字の輪郭がつぶれ、後の文字認識がうまくいかなくなるので、大事な書類は中程度以下にしておきます。
専用のスキャナーがなくても、スマートフォンのカメラの書類スキャン機能で十分使える仕上がりになります。ただし普通の写真として撮ると、影や傾きがそのまま残ります。書類を暗い無地の上に置くと端をうまく捉え、自動でまっすぐに補正してくれます。照明は上から均一に当たるのがよく、端末の影が紙に落ちないよう窓や天井の照明の位置を確かめます。カメラを紙と平行に構え、撮った直後に拡大して文字がぼやけていないか確認します。レシートのような感熱紙は時間がたつと文字が薄れるので、受け取ったらすぐにスキャンしておくのがおすすめです。
スキャンしたファイルは、そのままでは文字ではなく画像です。光学文字認識、略してOCRを通すと、画像の上に見えない文字の層が重なり、ファイル内で検索やコピーができるようになります。多くのスキャンソフトやスマートフォンの機能が対応しています。ただし認識結果には誤字が混じるので、数字や名前が重要な書類は元の画像と照らし合わせる必要があります。認識の精度を上げるには、まっすぐ鮮明にスキャンすることが何より大切です。
ファイル名は、後で探すのは自分自身だと考えて決めます。日付を年-月-日の順で先頭に置けば、名前順に並べるだけで時系列になります。フォルダを細かく分けすぎるとどこに入れたか迷うので、大きな分類いくつかと年くらいで十分です。
書類には個人番号、口座番号、住所など、漏れると困る情報がたくさんあります。スキャンしたものを人に送るときは不要な部分を隠し、隠した結果が画像として塗りつぶされているか確かめます。文字の上に図形を載せただけのPDFは、下の文字をコピーで取り出せてしまう場合があります。元のファイルは一台の端末だけに置かず別にバックアップし、共有フォルダに置くならアクセス権限を確認します。
スキャンしたからといって、すべての原本を捨ててよいわけではありません。契約書、借用書、公正証書、遺言書のように原本そのものに効力がある書類は保管が必要です。税金関係の書類にも保存期間や認められる保存方法の決まりがあるので、税務署などの公式案内を確認してから処分します。捨てると決めた書類は、個人情報が読めないよう細かく裁断します。判断がつかない書類は、スキャンしたものと一緒に原本もひと箱にまとめておけば、多少場所は取っても後悔はずっと減ります。
ボタンを押すと、そのエンジンでこのキーワードを検索します